【フランス・パリ】交通手段完全ガイド
【フランス・パリ】交通手段完全ガイドもくじ
公共交通機関で、パリ観光がもっとラクに!
メトロ(地下鉄)をはじめ、RER(高速郊外電車)やバス、トラムなど、公共交通機関がとても充実しているパリ。
これらの交通手段を上手く活用すれば、旅の充実度もアップすること間違いなしです!
中でもパリの地下に張り巡らされたメトロは、シンプルで使いやすく、観光にももってこいの移動手段です♪
全部で14路線あるパリのメトロは、それぞれ番号と色で分けられており、路線図を見れば一目で分かるようになっています。初めての人でも迷いにくく、快適に街を巡ることができますよ♪
さらにメトロだけでなく、市内を網羅するバス路線や、郊外と市内を結ぶRERもあわせて使えば、移動の幅は一気に広がります!
そんな時に役立つのが、パリの交通系ICカード、「Navigo Easy」!!
今回はそんな「Navigo」の種類から買い方、使い方まで徹底解説していきます!
また、オペラ駅から主要観光地や空港までのアクセスもご説明いたします♪
※下記状況は【2025年7月】現在の情報となります。予告なく変動する場合もございますので、参考までにご覧ください。
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14本のメトロ路線の番号と色
観光客が使えるNavigoカードは、この2種類!
パリの交通ICカード「Navigo」にはいくつか種類がありますが、旅行者が購入・利用できるのは以下の2つです:
・「Navigo Easy」 ▷旅行者向け!回数分チャージします。すぐに使えます。
・「Navigo Découverte」 ▷旅行者向け定期券。お得に見えますが、注意点あり!
Navigo Easy(ナヴィゴ イージー)
◎1回2.5€ (カード発行手数料+2€)
パリの交通チケット「Navigo Easy」は、日本の交通系ICのように乗るたびに少しずつ料金が減っていくタイプではなく、乗車ごとに必要な金額を「1回分」ずつチャージして使います。
パリとイル・ド・フランス全域のメトロ、国鉄電車(Transilien)、RER、ケーブルカーで使えます。
有効時間は2時間(2時間以内なら、メトロ、国鉄電車、RER間で自由に乗り換え可能。※ただし、空港のシャルル・ド・ゴール駅やオルリー駅は除きます。)
※バスやトラムでも同じカードが使えますが、メトロやRERと料金体系が違うため、
バス・トラム用の別チケット(1回2€)を別途チャージする必要があります。
Navigo Découverte(デクーヴェルト)
◎1週間31.60€ (カード発行手数料+5€)
旅行者向けの定期券。1週間乗り放題の定期券「Navigo Semaine(ナヴィゴ・スメーヌ)」などをチャージして使います。
チケットの窓口で購入可能で、作成時に証明写真が必要です。(縦3cm×横2.5cm)
★「Navigo Semaine」の注意点
月曜日始まりの日曜日終わりの1週間単位の定期券です。
購入日から1週間使えるわけではなく、週の途中で買っても有効期間はその週の日曜日までとなるため、利用開始のタイミングに注意が必要です。1日4回使用すると想定して【週初めから4日以上滞在する方】にはおすすめです。
カード発行手数料も高めなこともあり、「Navigo Easy」の方が安く済む場合もありますので、ご自身の旅行プランと相談してご購入ください!
「Navigo Easy」の購入方法 (券売機)
今回は、最も多くの旅行者が購入する、「Navigo Easy」の買い方をご説明します!
※窓口でも購入可能です
※小さな駅では券売機では購入できない場合もございます
※券売機の種類は駅によって異なります
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1.券売機を探せ!
まずは駅で券売機を探しましょう!
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2.言語を選択
英語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語があります。
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3.チケット「購入」に進もう
新しくICカードを購入するので、右側をタップ!
左側はICカードをすでに持っている方向けのチャージ用です。
後ほどチャージ方法もご説明しますね♪
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4.「Tickets」を選択
まず、1番上の「Tickets」をタップします。
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5.「Metro - Train Ticket」を選択
メトロのチケットを購入する場合は「Metro-Train Tickets」をタップ。
バス、トラムはメトロと料金が異なるため(1回2€)、
バス、トラムチケットを購入したい場合は「Bus-Tram Tickets」をタップしてください!
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6.人数を選択
数字横の「+」部分をタップし、カードを購入したい人数を選択します。
選択後、右下の「Continue」をタップします。
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7.乗車回数を選択
初回のICカード購入時はここでチャージも行います。
ICカードにチャージしたい乗車回数の数字部分をタップし、
選択箇所が黄色になったら、「Add to cart」をタップします。
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8.購入内容を最終確認!
購入内容と金額が表示されます。
内容に間違いがなければ「Checkout」をタップ!
あと一息です♪
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9.レシートの必要不必要選択
レシートが必要な場合は「Yes」、
必要なければ「No」をタップしましょう。
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10.お支払い
ここまで来たら、あとは支払いのみ!
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カード払いの場合は、
左下の赤で囲った部分にクレジットカードをかざしてください。
現金払いの場合は、
コインは左側の赤く囲った部分へ、
お札は右側の赤く囲った部分へお入れください。
なお、お札は高額ですと受け付けられない場合がございます。
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11.カードを手に入れて完了!
受け取り口からカードがでてきます。
忘れずに取り出して、購入完了です!
「Navigo Easy」のチャージ方法
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1.券売機を探し、言語選択まで行う
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2. ICカードをセット
「1.」の画面まで進んだら、
チャージしたいICカードを
画面左下の、券売機の赤で囲った部分にセットします。
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3.「Tickets」を選択
ICカードを購入した時と同様に、
「Tickets」をタップします。
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4.「Metro - Train Ticket」を選択
こちらも購入時と同様に、
メトロをチケットをチャージしたい場合は「Metro - Train Ticket」を選択します。
※1枚のカードで、メトロチケット、バスチケットそれぞれチャージできます。
※メトロ(またはRER)とバスを乗り継ぐ場合、2枚のチケットが必要です:
例:メトロ→バスの場合、「Metro‑Train‑RER」+「Bus‑Tram」
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5. 利用者タイプを選択(大人/子ども)
10歳以上でしたら、「Fullfare」を選択。 「Reduced fare」は子供やその他特定の割引対象者向けの割引証明カード割引価格です。 4歳から10歳は子供料金、4歳未満は無料です。 その後は購入時と同じ工程です。 チャージする回数選択、支払いまで進みます。
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6.チャージ!
支払いが完了したら、ICカードにチケットがチャージされます。
チャージ中は、ICカードを動かさず待ちましょう。
カードを動かしたり触ったりするとエラーになることがあります。
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7.チャージ完了!
チャージ完了!
画面に合図が出ましたら、
忘れずにICカードを取りましょう。
モバイル版「Navigo Easy」って実際どう?
「Navigo Easy」、モバイル版もあります…が!!
以下の理由から、スマートフォンによる利用には注意が必要です。
・読み取りが不安定で、不具合やトラブルが多数報告されている
・対応機種にばらつきあり
パリはヨーロッパでも有数のスリ多発都市であることも考慮すると、
地下鉄駅構内でスマートフォンを取り出す行為そのものが、スリ被害のリスクを高める可能性もあります。
以上の理由から、やはり物理カードの購入をおすすめします!
「Navigo Easy」の使い方(メトロ)
無事、「Navigo Easy」を手に入れることができましたね♪
続いて「Navigo Easy」でメトロに乗る方法を解説いたします!
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1. 改札を見つけよう!
まずは改札を探しましょう。
改札には赤と緑のランプがついていて、緑色の矢印が表示されている改札は入れるサインです。
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2.「Navigo Easy」をかざして改札を通ろう
緑色の矢印が表示されている改札を見つけたら、
写真赤枠部分に「Navigo Easy」をかざして通りましょう。
音が小さいので、「あれ?ちゃんと反応したかな…?」と心配になるかもしれません。
でも大丈夫!反応していれば、回転バーが体で押すと回り、改札を通り抜けられます。
とりあえず通ろうとしてみましょう!
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3. ホームの確認
まず、「どの線に乗るか」「どの方面行きに乗るか」を表示板を見て確認します。
メトロの線番号(写真の場合⑥)の横に書かれているのが方面です(写真の場合Étoile)。
行きたい方向と合っているかを確認したら、矢印に従ってホームへ向かいます。
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4. 地下鉄を待つ
ホームに着いたら、地下鉄を待ちます。
電光掲示板の左側の数字が、次の電車が来るまでの分数、
右側の数字がその次に電車が来るまでの分数です。
かなり小刻みに来るので安心です!
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5. 乗車!
無事にメトロに乗れましたね!
パリのメトロは便利な交通手段ですが、スリが多いことでも有名です。
せっかくの旅行を素敵な思い出にするためにも、次のポイントに気をつけましょう:
★ドア付近には立たないようにしましょう。
スリが逃げやすい位置でもあるため、できるだけ車内の中央付近へ移動するのがおすすめです。
★ カバンは前に持ちましょう。
リュックやショルダーバッグも、前に抱えることでスリの被害を防げます。
★貴重品は人前で出さないようにしましょう。
財布やスマートフォンなどを出すと、スリの目を引いてしまうことがあります。
ちょっとした注意で、安全に楽しい旅を続けることができますよ!
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6.降車!
パリのメトロでは、アナウンスがとってもシンプル。
車内アナウンスは駅名をボソッと1〜2回言うだけです。
乗り過ごしに注意して、自分でも駅名をしっかり確認しましょう!
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7. 案内に従ってホーム移動
乗り換えが必要なときは、乗り換え先のメトロの「線番号」が書かれた表示を目印に進みましょう。
その案内に従って進めば、目的の路線のホームまでスムーズにたどり着けます。
★メトロ乗り換え時、ICカードは必要ありません!★
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8. 出口を探そう!
目的地に到着したら、出口を探しましょう。
フランス語で「出口」は「 Sortie(ソルティ)」と書きます。
駅構内には「Sortie」と書かれた表示がたくさんあるので、その表示を目印に進めば、出口にたどり着けます。
出口が複数ある駅では、地図や案内板を確認して、自分の行きたい場所に近い出口を選ぶのがおすすめです。
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9. 改札を出る
パリのメトロでは、出るときにICカードは必要ありません!
改札ではカードをタッチしなくても、自動でドアが開きます。そのまま通り抜けてください。
もしドアが閉まっている場合でも、近づけば自動で開くことがほとんどです。安心して進みましょう。
「Navigo Easy」の使い方(RER)
RERは、パリ市内と郊外を結ぶ高速郊外鉄道。
ディズニーランド・パリ、ヴェルサイユ宮殿など遠出の観光にも欠かせない存在な上、
観光の定番スポットであるエッフェル塔〜オルセー美術館〜ノートルダム大聖堂の移動など、
市内でのショートトリップにも使える便利な路線なんです!
出番は意外と多いかも?そんなRERの基本的な乗り方も、ご紹介します!
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1. 駅を探そう
駅の入口付近には、丸い「RER」マークと、路線名(A~Eのアルファベット)が表示されています。
乗りたいRER線の表示を確認してから地下へ入りましょう。
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2. 改札を通ろう
メトロの時と同様に、写真の赤丸で囲った部分に「Navigo Easy」をタッチして、改札を通りましょう。
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3. 【重要!】行先、乗る電車の確認
1つの路線に対して終点が1つだけのメトロと異なり、 RERの路線では、途中で線路が枝分かれしていて、終点が複数あることがあります。 そのため、例えば同じ「RER C」でも、乗る電車によって行き先が全然違うことがあるんです! 必ず路線番号だけでなく、「どの終点行きか」もチェックするようにしましょう。
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4. 乗車
路線図で終点を確認しましたね。
乗車する前に電光掲示板を確認して、目的地にちゃんと停車する電車かを確認してから乗りましょう。
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5. 出口へGo!
目的地に到着したら、再び改札を通ります。 RERはメトロとは異なり、改札を出る際もICカードのタッチが必要です。
「Navigo Easy」の使い方(バス)
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1. 乗りたい路線のバス停を探す
まずは、行きたい場所に行くバスが通っているバス停を見つけましょう。
バス停にそのバス停に停まる路線の番号が書いてあるので、
行きたい場所に行くバスの番号かどうかを、しっかり確認しましょう。
写真の場合、「74」がバスの番号、「châtelet」が終点です。
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2. 乗車
バスが近づいてきたら、手を軽く挙げて運転手に合図をしましょう。
合図をしないと、「乗らない」と判断されて、そのまま通過されてしまうことがあります。
無事停車したら、運転手のいる前側の扉から乗車しましょう。
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3. 「Navigo Easy」で支払い
ここで「Navigo Esay」の出番です!
バス・トラムチケットをチャージした「Navigo Easy」を、乗車してすぐ右側にある機械にタッチします。
併せて運転手さんに「ボンジュール!」と挨拶してみましょう♪
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4. 車内の停留所案内モニター確認
バス内のディスプレイに、次に停まるバス停の案内があります。
乗り過ごしの無いよう、随時ディスプレイのチェックを行いましょう。
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5. STOPボタンを押し、降車
降りるバス停のひとつ前を通過したら、「STOP」ボタンを押しましょう。
これは「次の停留所で降ります」というサインになり、バスがちゃんと停まってくれます。
降車の際は、バス中央または後方の扉からお降りください。
★降車の際は、ICカードのタッチは不要です★
オペラ座付近からの主要アクセス例
ここからは、複数のメトロ路線が交差する便利なオペラ地区に滞在することを想定し、人気観光地へのアクセス方法と料金の目安を紹介します。
オペラ駅からエッフェル塔に行く場合
所要時間:およそ20分
★アクセス方法
①Opéra駅でメトロ8号線(Balard行き)に乗車
②6駅目のLa Motte-Picquet - Grenelleで下車。
③La Motte-Picquet - Grenelle駅でメトロ6番線(Charles de Gaulle - Etoile行き)に乗り換え
④Bir-Hakeim駅で下車
★料金
2.5€ (1回分)
先述の通り、2時間以内はメトロ・国鉄電車・RERの間で自由に乗り換え可能。
乗り換え時にICカードも必要ありません。
オペラ駅からヴェルサイユ宮殿に行く場合
所要時間:およそ1時間
★アクセス方法
①Opéra駅でメトロ8号線(Balard行き)に乗車
②3駅目のInvalides駅で下車
③Invalides駅でRER C線(Versailles Château Rive Gauche行き)に乗り換え
④Versailles Château Rive Gauche駅で下車
⑤駅から徒歩約15分でヴェルサイユ宮殿に到着
★料金
片道2.5€ (1回分)
2025年1月からゾーン制が廃止され、距離に関係なく同じ料金で利用できるようになりました。
2時間以内なら、メトロ・国鉄電車・RERの間で自由に乗り換え可能なこともあり、
この安さでヴェルサイユ宮殿の最寄りまで行くことができます!
オペラ駅からモンサンミッシェルに行く場合
所要時間:およそ3時間半〜4時間。
★アクセス方法
①Opéra駅からメトロ8番線に乗車。以下のいずれかでMontparnasse–Bienvenüe駅にアクセス可能です
ルートA:メトロ8号線でInvalides駅まで → メトロ13号線に乗り換え → Montparnasse–Bienvenüe駅へ
ルートB:メトロ8号線でMadeleine駅まで → メトロ12号線に乗り換え → Montparnasse–Bienvenüe駅へ
ルートC:メトロ8号線でLa Motte-Picquet – Grenelle駅まで → メトロ6号線に乗り換え → Montparnasse–Bienvenüe駅へ
②Montparnasse駅からは、フランスの高速列車TGVでレンヌ駅またはサン・マロ駅まで移動します。
③レンヌ駅またはサン・マロ駅からは、バスでモン・サン・ミッシェルまでアクセスします。
★料金
Opéra駅〜Montparnasse–Bienvenüe駅間は2.5€(メトロ1回券)。
TGV、バスの料金は予約状況や時期により異なります。
オペラ駅ーシャルルドゴール空港間移動方法
オペラ駅周辺から、シャルルドゴール空港までは、
★Roissybus(直通空港シャトル)
★RER B
上記2通りの、公共交通機関を使用した移動方法があります。
Roissybus(直通空港シャトル)利用
• 所要時間:約60分(交通状況によって60〜75分程度)
• 運賃:€13(片道)、Navigo Easyも利用可能(Roissy Bus用チケットのチャージ必須)
• 発車頻度:15~20分間隔、始発05:15〜終発00:30
• 発着場所: Opéra(Rue Scribe/Auber角)⇄ CDG各ターミナル
◎乗換不要で分かりやすく、深夜帯にも利用可能。
△渋滞などで遅延する可能性あり。
△車種によっては荷物置きスペースがない普通の路線バス仕様で、荷物は自分で車内に持ち込む必要がある。
RER B利用
• 所要時間:約35~50分
• 運賃:€13
• 運行頻度:毎6〜15分間隔、05:00〜24:00頃
• 手順:
- RER A線Auber駅などから、Châtelet‑Les Halles や Gare du Nord などのRER B乗場へ。
- ご自身が利用するターミナルの駅で下車してください。
ターミナル2をご利用の場合は駅と直結しているため、シャトルへの乗り換えは不要です。
それ以外のターミナルをご利用の場合は、無料自動シャトル(CDGVAL)での移動が必要です。
◎ 道路渋滞の影響を受けにくく、時間が安定。
◎本数が多く、遅い時間にも安心。
△乗り換えがあり、少し面倒。
△駅構内にエレベーターが無い場合があり、荷物が多いと大変。
△混雑時はスーツケースが扱いづらい場合も。
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まとめ
以上、パリの交通ガイドでした!
最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばパリの街を自由に楽しめます!
交通機関を上手に使って、素敵な思い出をたくさん作ってくださいね♪